When the Music's Over

音樂の話とゲームの話

Hell is Other Demons

先日、Crookz はチャレンジモードもすべて終はらせ、 全實績を解除したので、別のゲームに取り組み始めた。 それがこの、Hell is Other Demons だ。

ゲームとしてはステージ制のアクションゲーム。 ツインスティックシューターっぽい操作を求められるが、 これもツインスティックシューター扱ひなんですかね。 よくわからん。ステージも狭いし。

ゲームモードは「キャンペーン」「アーケード」「ラーバクライム」の 3 つがある。 「キャンペーン」は 40 のステージからなるモードで、 8 ステージごとにエリアが變はる。 エリアの中ほどには店があり、敵を倒すと手に入るジェムによって、装備を買ふことができる。 各エリアの最後にはボスがゐて、 ボス 4 體を撃破することで、最終エリアへのゲートが開く仕組みになってゐる。

1 つのステージは 3 分ほどで終はる短いものになってゐて、 一應、敵の湧きはウェーブ制で管理されてゐる。 とはいへ、一纏まりの敵を倒すと御代はりがすぐ來るため、 このモードでのウェーブ制は、繰り返しプレイする際に、 どの敵がどの段階で出てくるかの目安になるぐらゐで、 ウェーブごとに休憩を挟む感じではない。

武器やパッシブの強化にはカードゲームよろしくコストが設定されてゐるが、 コスト上限は店で開放可能で、 ジェムさへあれば、最初の店で上限である 20 に上げてしまふこともできる。

難易度は、たまにきちんとパッシブを考へて選ばないとクリアできないステージがあるぐらゐで、 ほとんどは特別な準備をせずともクリア可能。 1 ステージで集められるジェム數は大したものにならないが、 エンドレスステージが各エリアに設けられてゐるし、 ボスも多めのジェムを落とすため、それらを何度もやることでジェムも容易に集まる。

このゲームの本領は、寧ろアーケードモードにある。

アーケードモードは、武器とパッシブが固定された複數のキャラから 1 人を選んで遊ぶモードで、 こちらもステージ制になってゐるが、 キャンペーンモードのやうに、同じステージを何度も遊んだり、 次に進むステージを選んだりすることはできない。

出てくる敵の種類はステージによって決まってゐるが、 出てくる順番は、完全にではないが、ある程度はランダム。 ステージの地形も、いくつかのパターンから選ばれる仕組みになってゐるやうだ。

このモードでも敵を倒すとジェムが手に入るが、 ジェムは專らレベルアップにのみ使はれ、 レベルアップの際にはランダムに表示される 3 つのパッシブアイテムの中から 1 つを選ぶことになる (武器を加へて 4 つ表示されることもあるし、とあるパッシブを取れば 5 つから選べるやうにもなるが)。 死ねば最初からやり直し。 よくあるアクションローグライクの、あの感じだ。

集めたジェム總數に應じてカラーテーマと新キャラがアンロックされるが、 キャラ性能が上がったりするやうなことはない。 つまり、引き繼ぎ要素は全くない。

ラーバクライムは、その名の通り、下から溶岩(lava)が噴き上げてくるステージを、 うまいことジャンプで上に昇り續けるモード。 敵も出現するが、攻撃はできず、踏みつけて足場として利用できるのみ。 正直、このモードは何が樂しいのか全然わからん…。

このゲーム、恐らく最初に遊ぶべきはキャンペーンモードである。 キャンペーンをやることで、どういふゲームかがわかるし、 店で買へる武器やパッシブも、 それぞれがどんなものなのか氣輕に試せる。 なんたって、キャンペーンは死んだって別にペナルティなどないのだ。

で、キャンペーンモードを一通りクリアしたら、アーケードに挑戰する。 多分、さういふデザインになってゐる。

なぜなら、アーケードは初期装備が固定されてゐるし、 無傷でウェーブを乘り切った際にランダムでドロップする武器も、 キャンペーンで豫め性能を把握してゐなければわけわからんだらう。

キャンペーンモードは、マップがあり、ボスがゐて、明確なクリア目標があるのだが、 アーケードモードにはなにもない。 あるのはスコアアタックのみである。

これがムズいんだ。 このゲーム、なんとたった 5 つしか實績がないのだが、 最難関がアーケードモードで 26161 點以上を記録する、といふやつ。 開發者のハイスコアらしいんだが、これがちっとも超えられない。

おれは弓が好きなので、アーチャーを選擇することが多いのだが (弓は Super Hot といふかガンジョンの「Super Hot な時計」のやうに、 狙ってる間は時間がゆっくり流れるやうになる)、 どうもアーチャーは他のキャラと仕樣が異なるらしく、 無傷でウェーブを乘り切っても武器がドロップしないのだ。 つまり、ずっと弓の儘。

まあ、それは別に構はないんだけど、 武器がドロップするときって、ハートも一緒にドロップするんだよね。 アーチャーはそれがないから、囘復機會が他のキャラよりずっと少なくなってしまふのだ。

他のキャラで弓が拾へればそれが一番なのだが、 弓を拾ったあともウェーブを無傷で乘り切れば武器はドロップするわけで、 うっかりこれを取ってしまふと武器は弓でなくなってしまふ。 しかも、弓を構へてゐる間に武器を取った場合、 時間の流れがスローになった儘になるバグまである (チートぢゃん!と思はれるかもしれないが、この状態だとジャンプできないので致命的である)。

が、このゲームの一番困ったところは、1 プレイが短く、リトライが簡單で、 もう 1 囘!と思はされる要素だらけだといふことだ。 すーぐ時間が經過してるんだよなあ。ほんと困る。 この記事を書くために、ちょろっとプレイするか、ってんでどれだけ時間を吸はれたか…。

今日から始まったセールでは半額にしかなってゐないが、 おれが買ったときは 200 圓まで下がってゐた。 200 圓ならはっきり云ってめちゃくちゃお買得である。 なんたってもう 15 時間ぐらゐ遊んでゐる。

キャラやカラーテーマのアンロックはすべて終はったし、 キャンペーンモードで各ステージに用意されてゐる目標「ノーミスでクリア」、「ウェポンなしでクリア」「アルティマ(必殺技みたいの)なしでクリア」も、 まあ、クリアできさうなやつは大體クリアした(ノーミスがいくつか殘ってゐるだけ)。

そんなわけで、全實績を解除したらやめて次のゲームだ!と思ってはゐるのだが、 まだしばらく解除できなさうである。あとたった 1 つなのになあ…。

あ、日本語は架け橋ゲームズさんのお蔭でほぼ文句なし。 ちょいちょいわかりにくいのもあるけど、やってりゃわかる範囲なので大したことはない。

色合ひにつられて買ったんだが、いい買ひ物だった。おすすめ。

ところでサントラ 1 曲目のこの曲。

Brigitte Fontaine と Art Ensemble of Chicago の Comme à la radio を想起させられるのはおれだけですかね。