When the Music's Over

音樂の話とゲームの話

Guacamelee! 2

しばらく Legend of Grimrock やります!と云ったわずか數日後、 Guacamelee! 2 がセールで最安値更新したのを見ると、 その餘りの安さ(dlc 全部入りでたった 488 圓!)にホイホイ釣られた上、 お、おれは Legend of Grimrock をやるんだ…、 Guacamelee! 2 なんかに絶對負けない!との決意も虚しく、 初囘起動しただけでその虜になり、勢ひ餘って全實績を解除してしまふのであった。

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といふわけで、輕く前言を翻し、Guacamelee! 2 ばかりやってゐました。すみません。

いやー、だってよー、おもしれーんだよこのゲーム。

何が面白いって、動きの氣持ちよさ。これに盡きる。

アクションゲームって、ゲーム毎に擧動の癖みたいなのがあるぢゃないですか。 それをちっとも感じず、すべて思った通りに動く。 パンチやキック、多くの投げ技に必殺技など攻撃も多彩。 とにかくやってて樂しい。 樂しすぎて前作なんか Gold EditionSuper Turbo Championshie Edition の 2 つを合はせて 8 周ぐらゐしてゐる。

一應、メトロイドヴァニアに分類されることの多い本作だが、 前作は steam で Not a Metroidvania bundle に入ってゐたりする。 なんでって、まあ探索部分があまりメインになってゐないからだらう。

といふのも、このゲーム、ミニマップが表示されるのだが、 どこに何があるかはほぼ一目瞭然。 そこへ行くのにどの必殺技が必要か、 つまりどの段階で行けるやうになるかもすぐわかる。

もちろん、マップ自體は自分が行ったところしか埋まらないので、 いい加減に進めてゐると隱し要素も見つからないことはある。 だが、Miasmata に夢中になるおれのやうなマップ埋めないと氣が濟まない人間は、 云はれずともマップを隅から隅まで埋めてしまふため、 見つけられないものはないと云ってよい。 謎解きしないと手に入らないやうなものはないのだ。

ただ、さういふ隱し要素といふか、隱しチェストはどれもハードなアクションをこなさないと手に入らないやうになってゐる。 ハードなアクションってのは、要するにオワタ式死にゲーである。 I Wanna be the Guy: The Movie: The Game とか Super Meat Boy とかのあれ。

まあ、その 2 つほどハードではないが、 それでも充分に頭キリキリ齒ギリギリ指ゴリゴリさせられるレヴェルにはなってゐて、 後半のものや、dlc である The Proving Grounds なんかは相當きつい。 なんたって、ワンミス即失敗である。 ミスのない完璧な操作を要求されるのって精神にきますよね…。

おれは負けず嫌ひなので、さういふところは熱くなってしまって、 ついついクリアできるまでやらうとしてしまふのだが、 かういふのは一日置いたはうがいいんですよ。 前述 The Proving Grounds なんか、 初めて行った日には「この 3 つは無理だろ!」って諦め氣味だったのだが(右端の 3 つ)、 翌日改めて挑戰してみたら、昨日の絶望はなんだったのかといふぐらゐあっさり、 とまでは云はないが、まあそれほど苦勞することもなく成功した (前日は 100 囘以上失敗してるのに、翌日は 20 囘ぐらゐでいけた、みたいな)。

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でもまあ、同じぐらゐの難しさである鳥の鍵ステージは實績取得率が 15% を超えてゐるから、 アクションの難易度はそれほどでもないはずだ。 The Proving Grounds ですべて金メダルを取る實績は取得率が 3% しかないが、 單に dlc まで買ってる人が 1/5 ぐらゐしかゐないといふだけの話だらう。 それがメインのゲームぢゃないからね。 やらなくてもクリアはできるし(鳥の鍵はグッドエンドに必要なだけだし、dlc はコスチュームがもらへるだけ)。

さて、ゲーム自體の評価も少し。

まあ、あれですね、1 の正統進化だな、と。 グラフィックも 1 と全く變はってないし、技も追加があるだけで前作のものはすべて使へるやうになるし、 BGM だって前作のものが流れる場面もあれば、新 BGM も當然ながらきっちり用意されてゐる。 前作のキャラもばんばん出てくるのも嬉しい。 追加されたアクションは eagle boost だけだが、これは鷲のマークがあるところでのみ使へるフックみたいな感じで、 これのみ獨特の癖があり難しいが、慣れるとめちゃくちゃ樂しいので是非。 あ、あと、鳥形態のアクションはかなり増えた。 鳥状態で戰鬪しなきゃいけない場面も多々あるので、攻撃も強くなったし。 1 では無限ジャンプで樂するのがメインだった鳥形態の比重がけっこうでかくなったのは面白い。

ストーリーとしては、前作ボスを倒せた Juan だが、 實は平行宇宙の中で前作ボスを倒せたのはわれらが Juan だけで、 その他の世界で Juan はみんな敗北、 Juan に代はって前作ボスを倒した Salvador が聖なるアボカドディップ(guacamole)の封印を解いて全宇宙(Mexiverse)を支配しようとしてゐるから、 それを防ぐ、といふもの。 なんでアボカドディップやねんと云はれても、ゲームの名前が Guacamelee なんだから當然である。 かういふゲームのストーリーなんてあってないやうなものだし。

最初に世界線を移動するシーンで間違ってくにおくんの世界(といふかテクノス世界)に入ったり、 スーパーマリオだのスト 2 だののパロディが出てきたり、 さういふメタネタが多いのを茶化す NPC だらけの場所があったりと、 パロディネタも豊富だが、それだって別に、わからなきゃわからないで困ることはない。

ちなみに、かういふ續篇ものって、2 からやっても樂しめますか?みたいな質問があったりするけど、 1 からやったはうがいい。 スタートがいきなり 1 のラストなので、初見だとわけわかんないと思ふ。 ゲーム性はほぼ一緒だし、安いし、ケチケチせず 1 からやるべき (2 種類あるけど、Super Turbo Championship EditionGold Edition + αなので、後者は不要)。 なんたって、兩方買ってもセール時なら 1000 圓超えない。 なんか、1 は PS3 で「覆面闘士」なるセンスのない名前でスパチュンから日本語版も出てるらしいですね。 そのタイトルだと 2 でアボカドディップが出てくる理由わかんないぢゃん…。 しかも Gold Edition の移植らしいから、ストーリーをどうしても知りたい、といふ理由以外で買ふ理由がない。

閑話休題。

結論。とにかく動かすだけで樂しい Guacamelee シリーズ、大いにおすすめです。 さて、ハードで埋めてない地図を埋めて dlc エリアもクリアしてくるか…。

(2019/11/24 追記)

達成しました。

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(2019/11/27 追記)

1 は順位どれぐらゐだったっけ?と確認したら、35 位ぐらゐだったので、 200 位近邊ぢゃだめだろ!ってんでまたちくちくやり直してゐました。

結果。

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うーん、滿足!