When the Music's Over

音樂の話とゲームの話

The Bridge

Factorio が一段落したので、 一人のときにやるゲームを探してゐて、 The Bridge は途中までやってなんでやめたんだっけ?と思ってインストールしたんですよ。

これは二度とやらんな…。 でも、理由を書いておかないと、アンインストールした理由を忘れてまたインストールしてしまひさうなので、 ここに理由を書いておかう。

steam のストアページを見ると「非常に好評」になってゐるのだが、 これ、レヴューを幾つか讀んでみてほしい。 齒切れの惡いレヴュー、多くないすか?

やってみればわかるんだが、このゲーム、爽快感が全然ないのだ。 パズルゲームなのに!

パズルゲームの樂しさはたった 1 つ、「うひょー、解けたぜ!!!!!」といふ爽快感のみだ。 なのに、このゲームはパズルが解けてもさして嬉しくない。

理由はいろいろある。

まづ、動きがもっさりしてゐること。 自キャラの移動速度も、このゲームの肝である畫面囘轉も遅い。

第二に、適當に動かしてゐると解けてしまふステージがいくつもある。 別に、唯一の解答を用意しておけ、などとは云はないが、 なんとなく解けてしまふのが多いとねえ…。

なぜなんとなく解けてしまふのかといふと、 ギミックがいまいちわかり辛いからだ。 囘轉によってオブジェクトを動かすことでパズルを解くゲームなのだが、 重力通りに動くもの、重力とは逆向きに動くもの、 その 2 つが特定条件下で入れ替はるものの 3 つが存在するので、 今あいつはどう動くんだっけ?みたいに混乱してしまふ。 見た目でわかるやうにしといてくれればいいだけの話なんだが、そんな工夫はない。 結局、多分かうだらうといふ當て推量によって試行錯誤することになるのだが、 その途中でうっかり解けてしまふのだ。 そりゃあ爽快感なんてないよ。

第三に、パズルゲームのくせにシビアな操作を要求される場面が多いこと。 ちょっとずつ動かさないとだめだったり、 その逆で素早く動かさないとだめな場面が多々あり、 そもそももっさりした動きに不快感を抱いてゐるのに、 それで細かな操作が要るなんてことになればイライラ max である。 なんでパズルゲームでアクションに氣を使はにゃならんの?

Escher の絵のやうな氛圍氣が氣になって買ったんだと思ふが、 さすがにその要素だけで遊び續けるのは無理。

パズルゲームは好きなのでけっこうたくさん持ってゐるのだが、 このゲームと同じく、途中までやって詰み直したゲームもそこそこある。 それらは、大抵が爽快感に缺けるものだ。 ちょっと前に買った Bridge Constructor Portal も、 やる前はかなり樂しみにしてゐたのに、 實際にやり始めると荷重計算が面倒でやめてしまった。

Portal が大好きだから期待したのだが、 「支點はこれだけしか使へないけど、がんばって橋をかけてね」ってゲームなんだね、あれは。 あくまで Portal 要素がある Bridge Constructor でしかない。 そして、あのゲームをやることで自覺させられたけど、 おれはさういふ、パズルを難しくするために自由度が奪はれてゐるゲームが好きぢゃないんだな。

パズルゲームなら無條件で好きだと思ってゐたが、さうでもなかったらしい。 今後は買ふときにいろいろ調べてから買ふことにしよう。 でも、同じ囘轉による重力操作で進めるゲーム And Yet It Moves は大好きなんだよなあ。 肝になる部分が同じでも、細かい部分の違ひで面白さってまるで變はってくるんだな。