When the Music's Over

音樂の話とゲームの話

For the King #1

GW ってのはいいですね。 普段は活動時間が違ふからあまり遊べない友だちとバンバン遊べる。

といふわけで、友人と For the King を遊び始めた。 このゲーム、けっこう前から面白さうだと思ってゐて、 3 人でマルチできるといふことだったので、 3 人集めてやりてえなあと思ひ、 セールがあるたびに友人に投げつけまくってゐたのだ。 おれ一人で 5 本ぐらゐ買ってゐると思ふ。

でも、ちーっとも遊んでもらへてなかったわけ。 みんなシングルゲーばっかやってんだよなあ。 だからって「買ってやったんだからおまへの時間を寄越せ」 とは云ひにくいぢゃないですか。 誰しも、その時々で遊びたいゲームってのはあるからね。

と、さうやって遊んでほしいなーと思ひつつもできずにゐる日々を送ってゐるうちに、 無料 DLC 的なのはガンガン追加されるし、 つひに日本語にも對應してしまふしで (まだいい加減な部分はある、スケルトンがスケレトンになってたりとか)、 さすがにそろそろ遊んでくれよ!と思ってたら、 やうやく附き合ひのいい友人が一人、相手してくれるやうになったのだ。

といふのが、GW ちょっと前の話。 ちなみに、そのときは友人が早々に寢てしまって中斷したのだが、 その後その友人は一人でちょこちょこやってくれてて、 GW に入ったからってんでまた遊び始めたんだが、 基本的なことはその友人から教はった。

やっぱり面白いぢゃねーか!

どういふゲームなんだ、って?  それは、制作側の人がインタヴューでうまくまとめてゐたので引用しておかう。

本作は部分的にローグライク、ボードゲーム、JRPG、そして戦略 RPG です。 様々な異なるシステムが登場するように聞こえるかもしれませんが、これらがうまくフィットし、 ユニークで新鮮な体験を提供します。 これらのジャンルの中心となるシステムは、過去 40 年間以上共存し合い、お互いに影響しあってきました。 ですので、それらが上手く混ざり合うのもおかしな話ではありません。それに何より、楽しいですよ。 『For The King』では、これらのシステムがハーモニーを作り出しているのです。

本作の元となったボードゲーム版は、PC ゲームの『ウルティマ』シリーズから影響を受けています (『ウルティマ』はテーブルトップ RPG の影響を受けていますが)。 つまり、『For The King』はテーブルトップゲームに影響を受けたコンピュータゲームに影響を受けたボードゲームに影響を受けたビデオゲームなのです。 :)

gamespark のインタヴュー記事より

TRPG およびボードゲームからの影響があると語られてゐる通り、 このゲームでは何を決めるにしてもサイコロサイコロサイコロだ (實際にサイコロを振るわけではないが、イメージは完全にサイコロ)。 移動はもちろん、マップ上で起こるランダムイベントや戰鬪の結果もサイコロを振って決める。

とはいへ、もちろん完全に運任せなわけではない。 力が必要なイベントは力の強いキャラが非常に有利な判定になる、 といったやうにデザインされてゐるので、 3 人パーティーで誰がどのステを伸ばすか、 といふことはとても大事になる。

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例へば、上の畫像はマップ上にあった「血の儀式」といふイベントだが、 ハートマークが 4 つ竝んでゐるのがわかると思ふ。 これは「活力」を表すマークだから、 活力が高いプレイヤーほど成功率が上がる。 實際、ハイライトされてゐるプレイヤー 1 といふ適當な名前のキャラは、 活力が 95 もあるので(キャラ枠の下にずらずら竝んでゐるのがステ)、 81% もの確率で次のレベルに上がるといふボーナスが得られるといふわけだ (經驗値でいへば現在 1100 で次のレベルに必要なのは 1600 だから、 500 ももらへてしまふ――もちろん成功した)。

また、ローグライクの影響はアイテムドロップに大きく作用してゐる。 いいアイテムが引ければある程度は無雙できるし、 逆に外れアイテムばかりだと苦戦どころかジリ貧なのが目に見えてしまひ、 やる氣をガシガシ削られていく (それでもいいアイテムを引けば一發逆轉があるからやめられないのだが)。

システム自體はとても單純なので、 少し遊べばやり方はわかる。 が、單純だから簡單だ、といふことにはならない。

ならない、どころか難しいよこのゲーム!  ちょこちょこやってゐるのだが、 中盤を超えた邊りから敵の攻撃がかなり痛くなる。 囘復手段はかなり乏しい上、 ダンジョンなんかだと連戰になるため、 一氣に削られてしまふこともしばしば。 うるさい、気が散る、一瞬の油斷が命取りってやつだ。 一番簡單な、初心者向け難易度でやってんすよ?

あとこのゲーム、 おれのやってるゲームにはありがちだが、 攻略情報がめちゃくちゃ少ない。 いやまあ、大して書くこともないのかもしれんが、 このアイテムは強い!とか、 このアイテムは地雷!とか、 さういふのほしいなあ。

このゲーム、ゲーム内で得られるロア(書物)といふアイテムがあって、 それはゲーム中には何の効果もないんだけど、 ゲームをやめたり死んだりしてメニューに戻った際にある、 ロアストアってので使へる通貨なわけ。 それで職業とかアイテムとかをアンロックしていく仕組み。 ローグライクでもあるよね、わずかばかりの引き繼ぎ要素。あれだ。 んで、ガイドがないからどれを優先的にアンロックすればいいのか、判斷つきかねるのである。 いいけどね。

1 プレイはけっこう時間がかかるのだが、 もうちょっとだけもうちょっとだけ、 とついついやってしまってやめどきがない。 いけませんよこれは。

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とかってこれ書いてる間にもちまちまプレイしてたらクリアできたぜやったー!

まあ最低の難易度なので大した自慢にもならないが、 やってみてわかったことをいくつかまとめとこう。

  • 藥草医はほぼ必須。一つの藥草で全體囘復できるから。ケチると死ぬのでケチらない。街に行ったら優先的に買へ。
  • なるべく貫通つきの武器を使ふ。中盤から敵の耐性がかなりでかくなるので貫通ないと辛すぎ。
  • ショックを与える武器もよい。敵の判定を一つ自動で失敗にできる。
  • 金は獲得ゴールド補正を固めたやつにまとめて囘收させ、あとで分配するのが賢い。
  • 隣接する対象にダメージが入る攻撃の存在を考へると、真ん中にタンクを配置するのがよい。

取り敢へずはこんなトコかな。 ラスボスはそれまで大事にとっておいた消費アイテムを大盤振る舞ひしたので樂勝だった。 上に書いた貫通つきの武器 2 つ、しかも片方はショックつきだったのが大きい。 全體攻撃持ちの武器を 2 つ確保できたのもよかった。 いやー、ホント引き次第だな。おもしろ。 メインシナリオを最低難易度でクリアしただけだから、 まだまだできることはたくさんあるな。あー、樂しみ。

PS4 版や switch 版も GW が終はった頃に出るらしいので、 興味が湧いた人は是非。

でもこれ、ほぼマウスのみで操作できるゲームだから、 PS4 とか switch は逆に操作めんどくささうな氣もちょっとする。