When the Music's Over

音樂の話とゲームの話

remote play together

結局、PoE のあと何のゲームしてんのかって、 steam の新機能 remote play together(β拔けましたね)で友だちとマルチゲーをしてゐる。 この機能、マジ最高。

ご存じない方のために説明しておくと、この steam の新機能は、 ローカル coop しかできないタイトルのオンラインマルチを實現する といふすさまじい機能である。

これまで、ローカルマルチにしか對應してゐないゲームをオンラインでやらうとすると、 何らかのソフトをインストールする必要があった。 それほど高いハードルだったわけではないが、ひと手間かかるのは事實だし、少し面倒な部分だってあった。

しかし、remote play together はそんな手間が全くない。 お互ひに steam がインストールしてあれば、それだけでよいのだ。

ゲーム本體は、ホスト側が持ってゐればいい。 おれはローカルマルチでしかできないゲームもたくさん積んでゐたので、 基本的にホストばかりやってゐる。 我が家のパソコンは CPU が骨董品なのだが、 それでもラグや処理落ちのやうなものはこれまでのところ全く發生してをらず、 實に快適にマルチプレイを樂しめてゐる。

まだ mac の友だちとは遊んでゐないが、 原理としてはこっちのパソコンにリモート接続してくるだけだから、 相手のパソコンがスペック要件などを滿たしてゐる必要はないと思ふ。 つまり、steam がインストールできて、 パソコンにつなげるコントローラを持ってゐる相手となら、誰とでも遊べるはずだ。

もちろん、ローカルマルチとオンラインマルチの雙方に對應してゐるゲームも遊べる。 この場合も、やはりホストさへ本體を持ってゐればいいのだからヤバい。 「このゲームはマルチでしかやらんなー」みたいなゲームは、 フレンド間でホスト役が 1 本持ってゐればみんなで遊べてしまふのだ。 雙方に對應してるやつ、賣上落ちちゃふんぢゃねえの。 まあ、オンラインマルチで樂しいゲームってシングルでも樂しいものが多いから杞憂だらうけど。

今のところ、遊んだゲームは 3 つだ。1 つずつ紹介しよう。

Overcooked

注文に應じた料理を作り、客に出す(といふかコンベアに載せる)ゲーム。 有名なゲームなのでご存知の方も多からう。 マルチで役割分擔しつつ、「邪魔邪魔! どけ!」とか云ひながらやるのが樂しい。 が、ボリュームはあまり大きくない。 全部クリアするのに 10 時間かからなかった。 2 も出てて、そっちは DLC もあるしボリューム大きさうだけど、ちょっと高いんだよねえ。

Diner Bros

Overcooked を遊んだフレが送りつけてきたゲーム。 Overcooked のパクリやんけ!と思はれさうなゲームだが、 いろいろな違ひがある。

  1. Overcooked はステージ制だが、こちらは日數制。
    Overcooked はマリオのやうに、1-1、1-2…とステージが用意されてをり、 出來が氣に喰はなければ、何度もやり直すことができる。 が、Diner Bros はやり直し不可。 どんな成績であらうと、容赦なく日數が進んでいく。
    しかし、Overcooked はステージが進むごとに難易度が上昇するのに對し、 Diner Bros は賣上で店をアップグレードしない限り、難易度は上昇しないし、クエストも進まない。
    細かい違ひのやうだが、Diner Bros はすべての成績が記録されるので、 失敗してしまった日でもばっちり記録に殘る。 Overcooked はステージ毎に最高の成績しか殘らないので、 過去の汚點はわからない。 まあ、さして氣にならないけどね。

  2. ステージギミックはほぼない。
    Overcooked はつるつる滑る氷の上だったり、 ベルトコンベアが出てきたり、 移動する床の上で料理を作る必要があったり、 溶岩の上の浮島を使って料理しなくてはならなかったりと、 ステージギミックだらけだが、 Diner Bros にステージギミックはほぼない。
    ステージギミックが現れるのは challenge モードだけで、 まあそれも Overcooked ほど動きを制限するものはあまりない (まだ最後までやってないからわからないが)。

  3. 客がゐる。
    Overcooked は注文が來るだけで、客の姿は見えない。 プレイヤーは厨房内での作業のみに從事することになり、 できあがった品をコンベアに出せばいいだけである。
    對して、Diner Bros は店全體が見渡せるレイアウトになってをり、 客が來たらまづ注文を訊きに行くことから始めなくてはならないし、 できた品も、注文した客のところまで持っていかなくてはならない。 どの客が何を注文したのかまで把握する必要があるため、 Overcooked より斷然忙しい。
    また、客にはそれぞれ個性があり、 ランニングの途中に來たっぽい客はやたら注文を急かす上にサラダばかり頼むし、 モヒカンの客は見張ってゐないと食ひ逃げする。 diva は最初に出した品を必ずぶちまけるし、 厨房に入り込んでできあがった品を盜んで忍者なんてのもゐる。
    それら客の特性を憶え(ムカつくからすぐに憶えられる)、 客に合った對應をする必要があるので、一人ではほぼ不可能。 2 人でもちょっときつい。 Overcooked は 2 人ゐれば餘裕だけど。

  4. ボリュームたっぷり。
    2019 年 10 月 31 日現在、 Overcooked の定價は 1680 圓、 Diner Bros の定價は 1010 圓だが、 Diner Bros のはうがボリュームは壓倒的に大きい。 キャンペーンモード 2 つに加へ、チャレンジモードもある(DLC 含まず)。 Overcooked もキャンペーンモードが 2 つあることはあるが(こちらも DLC は考慮せず)、 追加された 2 つ目は本當におまけ程度。
    まあ、Overcooked はセール時に 400 圓ほどまで下がるのに對して(Epic で無料配布もしてゐた)、 Diner Bros はセール時でも 800 圓ほどにしかならない。 ただ、これは Diner Bros が昨年發賣だからといふ要因もあるだらう。 セール時の價格が下がれば、Diner Bros のはうがコスパはいい。 まあ、ゲームとして別物なんで、兩方買っていいとは思ふけどね。

Streets of Rogue

アーリー拔ける前から持ってゐて、やうやくプレイできたやつ。 めちゃくちゃおもろい。

タイトルに rogue の文字が見える通り、ローグライク(といふかローグライト)なので、 最初はわけがわからず死にまくるが、コツを摑めばサクサク進められるやうになる。

プレイヤーはいくつもある職業から 1 つを選んでプレイすることになるのだが、 職業ごとに得意・不得意があるので、 マルチではそれを補ひながら進めることになる。

明確な敵は存在せず、どの NPC も基本的には敵對してゐないのだが、 與へられるミッションが潛入だったり暗殺だったりするので、 どうしたって犯罪を起こさないわけにはいかず、 必然的に NPC とは對立することになる(なんたってそこら中に警官がゐる)。

とはいへ、力づくで潛入する方法もあれば買收することもできるし、 ステルスで忍び込むこともできれば、相手の自壞を待つなんてのもアリ。 選んだキャラによって採れる解決方法は樣々で、 それをうまくやりくりして進めていくのが醍醐味である。

そして、やっぱり現實ではできない犯罪行爲をバンバンやるのは樂しいのだ。

吸血鬼になって背後から血を吸ひまくるのもよし、 ゾンビになって街中にゾンビパンデミックを惹き起こすのも樂しいし、 食人鬼になって屍體を食べまくるのもいい。 ハッカーでハッキングしまくるスマートなやり方もあれば、 ゴリラですべてを破壊し尽くすプレイもできる。

キャラ毎の特徴差がかなり顕著で、 できないことはもう全然だめだが、 一方で恐ろしく強力な特性を持ってゐるので、 マルチでこそ輝くゲームだと思ふ。

ローグ系としては簡單な部類で、 ちょっと遊べばどんどん突破できるやうになるが、 Risk of Rain の artifact よろしく、 制限を加へることもできるので、リプレイ性も高い (まだキャラのアンロックすら終はってませんが)。

remote play together が稼働してすぐにマルチで遊んだのは Enter the Gungeon なのだが、 ガンジョンはプレイヤーの腕にかなり依存する難易度の高いゲームなので、 腕に差があると一緒に遊ぶのは難しい。

その點、この Streets of Rogue は初心者でもそこそこ遊べる難易度なので、 初心者ばっかり死んで面白さを理解する前に投げ出してしまふ、 なんて悲しいことは起こりにくい(はず)。 單にマルチゲーとしてだけでなく、アクションローグライトの入門にも打ってつけだと思ふ。

まあ、何はともあれ、マルチはとっても樂しいので、 協力プレイものならどんなゲームでも一緒に遊んでくれる人は大歡迎(極度の負けず嫌ひなので、負ける可能性があるゲームはやらないのです)。 トゥギャザーしようぜ