When the Music's Over

音樂の話とゲームの話

Factorio: raining bullets

前の記事で、最近は remote play together でマルチをやってゐると書いたが、 マルチプレイは一人のときはできないわけで、 一人のときは何してたのかってーと、久しぶりに factorio をやってゐた。

前にやってゐたのは、初クリアのスクショの日付が 2018/11/21 だから、ちょうど 1 年前ぐらゐである。

初クリアにかかった時間は 70 時間だが、實際のプレイ時間は 100 時間をとっくに超えてゐた。

といふのもこのゲーム、最初は勝手がわからず場當り的に工場を建ててしまふのだが、 しばらくやるとその効率の惡さや配置のまずさに氣づかされ、 待て待て、最初からやり直さう、なんてことになってしまふのである。 自分だけでやってゐるときのみならず、 友だちとやってゐたときもさうだったから、 まあ、少なくない人間が味はふ感情なのだらう。

結局、數度のやり直しの後、そこそこコツを摑んだつもりになったおれは、 どうせなら實績解除したるわい!と、「怠惰なろくでなし」を目指してプレイした。

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この「怠惰なろくでなし」といふ實績は、 手動制作を 111 囘以下に抑へてクリアするといふものである。 factorio は組立器といふ名の工場で作業を自動化するゲームなので、 手動制作なんてそんなにしないんぢゃないの?と思ふかもしれない。

が、やってみればわかるが、手動制作は非常に便利なので使ひまくることになる。 例へば掘削機を敷き詰めてゐる際に、ベルトコンベアや電柱が不足したら、 いちいち工場に取りに戻るより、その場で手動制作したはうが早い。

では、實際に電柱 1 本を作る手間はどれぐらゐか。 ここでは、最も簡單に作れる小型電柱を例にする。 小型電柱の材料は銅線と木である。 銅線は銅板から作る。 だから、小型電柱 1 本を作るには、銅板から銅線を作り、その銅線と木から電柱を作るといふ二手間必要になる。 ゲーム中、小型電柱を 56 本手動で作ったら、その時點で實績は取れない (おれがやった 0.16 の頃は、木から木板を作る必要があったので、更に手間がかかった)。

組立器で小型電柱を作るには、銅板から銅線を作る組立器と、 銅線および木から小型電柱を作る組立器の 2 つが必要になるので、 組立器に作らせようと思ったら、組立器を 2 つ設置しなくてはならない。 手動制作なら、小型電柱のアイコンを 2 囘クリックするだけでいいのに!

そんなわけで、この實績をとらうとすると、 前もって入念に計画し、絶對に手動制作しなくてはならないものだけを手動で作るプレイになる。

ただこれ、最初さへ乘り切ればあとはどうってことない。 いちいち組立器を置いて必要なものを作るのにも慣れるし、 鉄の齒車だとか銅線だとか基盤だとか、 さういったよく使ふ中間生成物はストックすることを學習するので、 後半はもう通常プレイとさしたる差はないのだ。

で、今囘やったのは、「ずっと蒸気」(ソーラーパネルを設置しない)と「弾丸の雨」(レーザータレットを設置しない)、 あとついでに「物流ネットワーク禁止」(アクティブ供給チェストと要求チェストを設置しない)の 3 つ。

ソーラーパネルを設置しないのはそれほど難しくない。 原子力発電していいんだから、電力不足になることはまあない。 物流ネットワーク禁止も不便といへば不便だが、 輸送はコンベアと機關車派なのでこれも大したことなし。 問題はレーザータレットを使はないってやつなんだけど、 0.17 で導入された新しいマップの形「島」でうまくサイズを調整するとバイター(プレイヤーの邪魔をするだけの原住生物)を出ないやうにできるので、 バイターの巢がうまくマップ外になるやう調節してやった。

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いやあ、取れたけど、45 時間もかかっとるやないの…。 前囘の 70 時間に比べればぐっと短縮されたとはいへ、 このゲーム、8 時間でクリアする實績もあるのだ。 45 時間もかかってちゃだめでせうが!

まあ、原因はわかってゐて、 だらだらしてる時間が多すぎるんだよね。 どんどん生産速度を上げればいいんだけど、 別に生産速度を上げずとも、 抛っておけば必要なものはいずれできてゲームはクリアできる。 さう思っちゃふと、あくせく工場を擴大して效率化するぞ!といふ氣にならないんである。 マンガでも讀みながら待ってればいいか、みたいな。

だから、8 時間實績を取るためには、 最初からマップを決めておいて、 どこに何を設置するのか、 研究はどの順序で、どう進めるのか、 どのタイミングで何をすべきか、 さういったことを、前もって入念に計劃しておかなくてはならない。

うん、まあ、めんどくさい。 また、factorio に對する情熱がむんむん湧いてきたときに改めてやりますわ。

あと、せっかくだからってんで、すべての技術を研究する實績もとったんだけど、 これもめちゃくちゃ時間がかかった。

そもそも、バイターが出ない条件でやってるんだから、 軍事系の技術はほとんど研究する必要がない。 それどころか、今囘は機關車も使はなかったし、 物流ネットワークも禁止してたから、使はない技術だらけで、 當然、クリアするまでさういったものはほとんど研究してなかったわけ。

でまあ、クリアしたあとに研究を始めたんだけど、 何段階かあるやつって、最終段階まで研究しないとだめなのな!  どんどん要求物資が増えて參ったよ。

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ただ、これとった段階でも、未だ「鉄の王 3」(1 時間に 40 萬枚の鉄板を生産)は取れてゐない。 現段階で、1 時間あたり 20 萬枚ぐらゐしか鉄板は生産してないから、 實績を取るためには工場の規模をまるまる倍にする必要があるわけだ。 マジかよ…。

「大量生産 3」なんてもっとひどくて、累計で電子基板を 2000 萬枚作る必要があるのだが、 現時點でまだたった 300 萬枚しか作ってゐない。 もうおよそ 200 時間はプレイしてるのに!  もっともっと效率化されたプレイしなきゃだめなんだらうなあ。 だいぶぐうたらやってるからなあ。

でもまあ、またしばらく factorio はお預け!  このゲーム、やり始めると文字通り寢食を忘れてプレイしちゃふからやべーんだよ。 うまい切り時がないんだよね。 工場を設置して、掘削機のチェックして、不足してる物質のためのルート作って、 みたいに次から次へとやることが出てくる。

ぐうたらプレイしてるんやろ!と云はれればその通りで、 實際ぼけーっとしてる時間もけっこうあるんだけど、 5 分ぼけーっとしたら 5 分働く、みたいな感じなので、 風呂に入るとか飯を作るとか、さういったまとまった時間を取るのは難しいのだ。

しかしそれも今日まで。 やっと人間らしい生活に戻れるんだあ。 あ、「技術マニア」實績は解除直前のセーブデータをとってあるので、ほしい方がゐらっしゃいましたら差し上げます。