When the Music's Over

音樂の話とゲームの話

Miasmata #1

といふわけで、豫告通り Miasmata を始めた。

いやまあ、強くなって死ぬことがあまりなくなったからレベル上げてやりたいなと思ったりして poe もやったんだけど、 油斷したからか結局ちょいちょい死んで經驗値もたまらなかったから、 storm brand を 21 にして、HoGM やって(なんとノーデスだった)終はりにしました。 なんかかう、新しいゲーム始めるのってめんどくさくて、 つい惰性でできるものを起動してしまふわけよ。

で、氣を取り直して Miasmata を起動したんだけど…。

f:id:nomoneynohoney:20190926044127j:plain

なにっ。exiled man?! しかもゲーム始まったら砂浜にゐた。 poe をやめたらまた poe が始まってるぢゃねえかよえーっ。

おっと、動搖のあまりマネモブ化してしまった。 いやまあ、poe はアイソメトリックなのに對して Miasmata は一人稱 3D だから全然違ふけどね。 シチュエーションが同じってだけでゲーム性もまるで別だし。

で、こっちの exile は超貧弱。 なんたってゲームの目的は、島を探索して自分の病氣を治す藥を作ることなのだ。 島中にビーカーだのなんだのは豊富にあるので(理由は探索していくとわかる)、 その邊で摘んできた草、花、きのこなんかを混ぜて藥を作っていくゲーム。 主人公は超貧弱だが、超天才なので顯微鏡でちょっと調べただけでどんな藥が作れるかわかってしまふ。

f:id:nomoneynohoney:20190926050555j:plain
ヤバげに見えるきのこだが、いい藥になる

貧弱貧弱と繰り返してゐるが、いやもうすごいですよ。 なんたって、ゲームしてる間中、ずっとハァハァ云ってゐるのだ。 うるせえよ。

更に、貧弱なあまり泳ぐ体力がなく、 ちょっと深いところに入ると溺れて死ぬ。 ちょろっと足を滑らすとゴロゴロと轉げ落ちて瀕死になるし(藥を飲めばすぐ囘復するが)、 島に生息する大型の猫みたいな謎生物に襲はれたらニ發ほどでアウト。

ちなみにこのゲーム、オートセーブなんて氣の利いたものはなく、 島に點在する小屋のランタン(あるいは蠟燭)に火を灯すか、 ベッドで寢るかしないとセーブされない。

つまり、小屋を發見できずにうろちょろして、 藥を持ってない状態で足を滑らせたりなんてしようものなら、 すぐにお陀仏で、かなり前まで戻されてしまふ。

この貧弱さはゲームを進めて適切な藥を飲んでいくことで解消されるらしい。

で、このゲームの大きな特徴は、地図だ。 なんとこのゲーム、オートセーブもなければ、オートマッピングもなく、 地図はせっせと自分で描かなくてはならないのだ。

地図を自分で描くったって、Wizardry みたいにマス目移動するわけぢゃなく、 それこそ Skyrim でもやってるやうな感じで島を散策することになるので、 地図を作るのは一筋縄ではいかない。

具體的には、三角測量のやうなことをして地図を描いていく。

ゲーム内で地図を描くには、2 つの目印が必要だ。 A と B といふ目印があったとしよう。 主人公が使へる道具はコンパスのみ。

さて、A が北東に見え、B が眞南に見えたとしよう。 A が北東に見えるのだから、自分の位置は A から南西に進んだところだ。 B が眞南に見えるのだから、自分は B から眞北にゐるはずだ。 ってんで、地図上の A から南西に向かって直線を引き、 B から眞北に直線を引く。 この 2 つの交はったところが自分の現在地だから、 その直線の交はった邊りに、今ゐる位置の周辺情報を書き込んでいく。

と、かういふ原始的なやり方で地図を作成していかなくてはならない。 で、このやり方には大きく 2 つの問題がある。

その 1。地図の範囲を広げるには、新たな目印を見つけなくてはならない。 島のどこからでも A と B の 2 つが見える、なんてことはないので、 どんどん新しい目印を見つけなくてはならないのだが、 その目印がどこにあるかがわかってゐなければ意味はない。 つまり、適當に歩いて目立つものを見つけても無意味で、 地図をちまちま作成しながら、作成した範囲に新しい目印があることを祈るしかない。 新しい目印を見つけたところで地図を描けばいいぢゃん!って?  いや、だって、その位置から既知の目印が見えるかどうかわからんでせうが(ほぼ見えない)。

その 2。島は木々がかなり多く、視界が遮られまくるため、 自分の中では目印の大體の位置がわかってゐるのに、 目視できないから地図作成ができない、といふ事態が頻繁に發生する。 もうホント、いやんなるぐらゐワッサワサと木が生ひ茂ってゐるので、 ちょっと動いただけで目印はすぐ見えなくなる。 結局、かなりこまめに地図を描くしかない。

未知の場所を探索するのって樂しいぢゃないですか。 この島、かつてはどうやら人が住んでゐたみたいで、 だからこそちょこちょこ小屋があったり遺跡があったり、 小屋に手記が殘されてたりするんだけど(それがストーリー要素)、 ご丁寧に、道っぽいものができてるんですよ。

で、樂しくなって道を辿ってずんずん進んでいくとあっといふ間に迷ふ。 もう何度迷ったかわからないぐらゐ迷った。 しかも、夜(22:00 を過ぎると夜判定になるっぽい)は文字通り眞っ暗で身動きがとれない (うかつに動くと滑落して死ぬ恐れがある)から、時間もまめにチェックして小屋に戻る必要がある (一應、小枝を拾へば火をつけて燈にできるが、けっこうすぐ燃え盡きる上、どこにでも落ちてるわけではないのであまり當てにならない)。

と、かう書くとすぐ詰みさうなもんだが、さうはならない。 小屋には親切にも周辺の地図が置いてあって全く見失ってしまってゐた現在位置が判明したりするし、 先にも書いた通り道っぽいものはあるので、それを逆に辿れば元のところまで帰り着ける。 最初に行ける距離なんて高が知れてるからね。

そんな具合で迷ひに迷ひまくってわかったのが、上に書いた 2 つの困難だ。 このゲームは藥をせっせと作るゲームではない。 少なくとも序盤は、まめに既知の目印を確認し、ちまちまと地図を埋めていくゲームだ。

おれは Terraria で新しいマップを始めてはミニマップを埋めるといふ作業だけで何百時間も遊んだ人間なので、 このちまちました作業はめっちゃくちゃに樂しい。 埋まってゐないものを自分でこつこつと埋めていく面白さ。 それは何も地図だけではない。 島に殘された手記や、調べてわかった植物の特性および作れる藥のリストなどもジャーナルに殘されていく。

主人公は死に至る病を抱えてゐるはずなのだが、 放置してゐても死ぬ樣子はないので、探索自體はのんびりできる。 水がなくなると詰むっぽいが、セーブできる小屋やその周辺の小屋には大抵水の入ったポットがあるし、 ポットや水たまりから水筒に補給できるので、水が切れることは恐らくさうさうない。

唯一、近づかれると心臓がドックンドックンうるさいほどにいひ始める猫ちゃんだけは危険だが、 まあ死んだってゲームオーバーになるわけぢゃあない。 まめにセーブしてさへゐれば、大した被害にはならないはずだ。

こんなに面白いゲームが、今ちょうど steam だと 85% オフの 222 圓だが、 實は fanatical のバンドルは更に安く、 Miasmata 1 本だとたった $1、 更に 2 つゲームを追加すると $2.49、全部で 5 つ買ふと $3.49 といふお得っぷり。

おれはそのバンドルで前からほしかった 911 Operator および Call of Juarez を買ったのだが、 今見たら、なんかおれが買ったときより選べるゲームの數が増えてゐる。 Wings of Vi なんてなかったよ。 まあ持ってるから買はないけどさ。

正直、このバンドルはかなりお買得だと思ふので、氣になるゲームがあるなら買っておくのがよい。 正直、おれは Miasmata 1 本でもだいぶ得した氣分だ。