When the Music's Over

音樂の話とゲームの話

Skyrim #4: Stones of Barenziah part 1

豫告通り、といふのもあれだが、寄り道の話を書くことになった。 暗殺者ギルドクエスト、まるで進んでないので…。

何をやってたかってーと、タイトル通りバレンジアの石集めだ。 なんでって、マップ上にマーカーが表示されまくって鬱陶しかったから!  ジャーナルでオフにしてもコンパス上には表示されるので目的地のアイコンがわかりにくくてしゃうがないといふ。

一應、見かけたものはちょいちょい囘收してゐたのだが、 本腰を入れて始めてみたらめっちゃくちゃめんどくさかった。 なんでって、バレンジアの石はそれだけを探すやうに設置されてゐるものは少なく、 大半は「別のクエストやってたら置いてあった」といふ見つけ方になるからだ。 え、それの何が困るかって?  逆に云へば、「バレンジアの石を目當てに行くのはいいけど、そこ別のクエスト發生するからまた來る羽目になるで」 ってことなのだ。 2 囘もおんなじダンジョン潛りたくねえよなあ?

そんなわけで、バレンジアの石を集める前に、 目的のダンジョンで發生するはずのクエストトリガーをオンにするといふ、 本末轉倒な事態に陥ってゐたわけ。 ダンジョンに行けば自然發生するやうなクエストならいいけど、 メインクエストとかギルドクエスト進めなきゃいけないのは本當に面倒。

といふか、同じトコ 2 囘行くのヤダ!といふ氣持ちが先行しすぎて、 以前うっかりトルバルド洞窟に入った際、 コンソールの tcl 使ってバレンジアの王冠を取ってしまったのだ (前囘の記事で玄関のスクショ左手前に寫ってゐる黄色い物體がまさにその王冠)。 そしたら、まだ石が全然集まってないのに「ヴェックスのところに戻る」ってマーカーが出ちゃって、 その状態でもクエストは完遂できてしまふんだが、 當然、それ以降に拾ったバレンジアの石はインベントリに殘り續けることになってしまふ。 mod 入れればスタックできるやうにもなるが、 そのためだけに入れるのも面倒だし、 何より手違ひでインベントリに殘ってしまった、といふのはあまりに不細工。 だから、さっさと終はらせてしまひたかったのだ。

せっかくだから、以下に完了する必要があるクエストも列挙しておかう。

  • 盜賊ギルドクエスト「厳しい答へ」
  • 盜賊ギルドクエスト、ソリチュードの特殊クエスト(ソリチュードでの仕事を 5 つ終はらせるのが前提)
  • 盜賊ギルドクエスト、マルカルスの特殊クエスト(マルカルスでの仕事を 5 つ終はらせるのが前提)
  • 盜賊ギルドクエスト「死者で遊ぶ」
  • ウィンターホールド大學クエスト「猛勉強」
  • ドーンスターの「過去の斷片」(レベル 20 に達しないと發生しない)
  • リフテンの「守るべき約束」
  • ソリチュード吟遊詩人の大學クエスト、「フィンのリュート」と「パンテアのフルート」(前提として「オラフ王の焚刑祭」を終はらせる必要あり)
  • ソリチュード「狼を呼びし者」およびそのあと角笛をタロスの祠へ持っていくところまで(家を購入しなくてはならないので 25000G 必要)
  • メインクエスト「外交特権」
  • 闇の一党(暗殺者ギルド)クエスト「聖域」

どうです、この多さ。 單獨クエストならまだしも、 少なくとも盜賊ギルド、魔術師ギルド(ウィンターホールド大學)、 暗殺者ギルド(闇の一党)の 3 つのギルドに入るの前提だし、 盜賊ギルド以外の 2 つは最初のいくつかでいいからマシだけど、 盜賊ギルドクエストはかなり進めなくてはならない(「厳しい答へ」が後半なので)。 まあ、バレンジアの石を買ひ取ってくれるヴェックスがそもそも盜賊ギルドの人間だから仕方ないといへば仕方ないが、 ソリチュードとマルカルスでしょっぱい仕事を 5 つ完了しなきゃいけないのはだるい。 あれかな、盜賊ギルドクエストは進めなきゃいけないから、 その合間にしょっぱい仕事もこなしといてね!ってことかな。

盜賊ギルドを除くと、やたら關與してくるのがソリチュード。 特に吟遊詩人の大學クエストは、ほぼすべて完了させる勢ひ。 まあ、全部でたった 4 つしかないけどさ。 何はともあれ、ひとつずつこなしていきませう。

盜賊ギルドのクエストは、この記事を書く前にほぼ完了させてしまったので、 まづはソリチュードから行ってみようってことで、 吟遊詩人の大學へ。 ではなく、クエストの受注自體は既に濟ませてゐたので、 「死者の安息所」で『オラフ王の詩歌』を囘收してきた。 ほれヴィアルモくん、これが頼まれてゐたブツだ。

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おいおいおい。「まさかほんとに見つけてくるなんて」とか云った擧句にそれかい。 やたら黒塗りされた本だからいかがはしいことでも書いてあんのか?とは思ったが、 まさか持ってきてほしいと云った本人が内容を知らないとか…。 いや、知らないから持ってきてほしかったんだ、と云はれればその通りだが、 あなた、毎年學長としてオラフ王の焚刑祭を主催されてるんですよね?  なのに、どんなことが詠はれてるかも知らないの?

しかし、ここで諦めるわけにはいかないドヴァーキン、 なんと「讀めないところはおれらで補完しようぜ!」と提案。 あー、もうめちゃくちゃだよ。 でも相手の態度もいい加減だからね。仕方ないね。

ところでですね、わたくし、盜賊ギルドクエストを完了してギルドマスターになったぢゃないですか。 ギルドマスターになるとね、調音のアミュレットってのがもらへるんですよ。 この効果がすさまじくて、「説得が確實に成功するやうになる」んですわ (原文は「almost always」だから、正確には「ほぼ確實に」である)。

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チートですよチート! 尚、話術スキルは最大で 25 上がるものがもらへる模樣。

なんでそんな話を急にしたのかって?  實は、このオラフ王の詩歌を補完するクエスト、 内容を選べるんだけど、 一番無茶な選択肢は説得に成功しないと選べないやうになってゐるのだ。 いやー、普段から調音のアミュレット装備しといてよかった~ (別にどの選択肢を選んでも報酬に差はない)。

さて、オラフ王あるいは隻眼のオラフといふのは第一紀のスカイリム上級王である。 第一紀といふのは、この The Elder Scrolls シリーズの歴史にある區切りのひとつで、 Skyrim は第四紀 201 年からの出来事が舞臺になってゐる。 第一紀といふのはノルド中心史観で、それ以前に 2500 年ほどエルフによる歴史の記録が殘ってゐる。 第一紀は 2920 年續き、第二紀は 896 年、第三紀が 433 年續いた。 TES シリーズの I ~ IV はすべて第三紀が舞臺だが、 中でも前作 Oblivion はまさに第三紀が終はる瞬間を舞臺にしたものである。

つまり、オラフ王といふのは、Skyrim の世界から見れば、遥か昔の王樣なのだ。 隻眼のオラフが上級王になったのは第一紀の 420 年だから、 Skyrim 世界からすればざっと 4000 年ほど前 (ちなみに、同じく Skyrim の吟遊詩人がよく詠ふペリナルはそれより少し前を生きた人物)。 こいつら、4000 年以上も歴史あってあのテクノロジーレヴェルなのか…。 やっぱり腦筋はダメだよ。ドゥーマーさん、帰ってきて!

閑話休題。

で、たくさんゐた上級王の中でも、オラフ王の詩歌がわざわざ殘ってゐるのは、 彼がヌーミネックスといふ名のドラゴンをシャウトで捕らへたこと、 その場所がホワイトランのドラゴンズリーチだったこと(それが名前の由來)、 第一紀 369 年から續いた繼承戰爭が終結して選ばれた上級王であること (つまり、その間ずっと上級王は不在)、などが理由。

と、歴史に殘って當然の王樣なのだが、 ソリチュードでは嫌はれまくってゐる。 『オラフ王の詩歌』の内容は、嘘つきだのペテンだの裏切者だの、さんざんだ。 理由は單純で、 當時ソリチュードのみがオラフ王の上級王即位に反對し、 それに怒ったオラフ王がソリチュードを攻めたからだ。

そんなもんだから、ソリチュードでは毎年オラフ王の人形を磔にして火炙りにする祭、 焚刑祭が催されてゐたのだが、 糞野郎ウルフリックが上級王トリグを殺害して以来、 トリグに代はってソリチュード首長になったトリグの妻エリシフが焚刑祭を中止してしまったのである。 いや、うーん、當然ぢゃないすか?  どう見てもソリチュードの、といふか『オラフ王の詩歌』著者スヴァクニールのでっち上げだよね?  どっちが嘘吐きなのか。 しかも祭の主催者である學長すら中身わかってませんよ?  實質、かつての偉大な上級王の人形に火ぃつけて喜ぶだけのお祭りやろ?  なくなってもよくない?

とはいへ、このクエストを終はらせないことにはバレンジアの石が手に入らない。 といふわけで、仕方なくでっち上げた内容がこちら。

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オラフ王はヌーミネックスを捕らへたと見せかけて、 實はヌーミネックス自身! つまり自作自演(誤用)だったんだよ!

Ω ΩΩ ナ ナンダッテー!!

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ソリチュードがオラフ王でなくウィンターホールドを攻めたのは、 オラフ王がドラゴンの力を使ってウィンターホールドの人間を洗腦したから仕方なかったんだ!

Ω ΩΩ ナ ナンダッテー!!

いかんでしょ(白目)。

しかもこれ、夜中 3 時の出来事ですからね。 おれの報告した時間が惡かったとはいへ、 夜中にずんずんブルーパレスに進むヴィアルモ、 當然、誰もゐなかったのにヴィアルモが來た途端、 續々と王座周りに集まってくる重臣たち。 この都市、あきませんわ。

で、夜中 3 時に叩き起こされた上、 できの惡い妄想だらけのでっち上げを聽いたエリシフ首長の反應がこちら。

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バカなの? 死ぬの?

といった具合で一件落着! 無事に焚刑祭が催されることになったぞ!  なんだこれは、たまげたなあ。 しかも後で判明するが、エリシフさん毎週やりませう、と云ひだすほどにノリノリである。 こんな街、早よ滅ぼさな(アカン)。

ちなみに、祭は夜 8 時にならないと開かれない。 ジョーンといふやつにお願ひして祭を始めてもらふのだが、 こいつが「夕暮れ後に來てくれ」の一點張り。 首長エリシフは夜中の 3 時でも頭の沸いた詩に耳を傾けてくれるってのに。 まあ、夜中の 3 時に祭なんて始めたら顰蹙買ひまくるからね。 せっかくの祭に人が來ないとか困るもんね。

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人ゐねえ! クッソしょぼい祭やんけ!!

せっかく念願()の吟遊詩人になれたのに、 まばらな拍手しかもらへなくて深い悲しみに包まれましたよ。

以上、吟遊詩人クエスト終はり!  バレンジアの石、手に入れてねえ~。 まあこれは前提クエストでしかないからね。 ちゃんとこのあと、フィンさんとパンテアさんからクエストもらって、解決してきましたよ。

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こ、こいつ…

パンテアさん、ほんまぐう畜。 なんたって、 ちょっと話しかけるだけで「あんた Skyrim で一番の吟遊詩人に會へたって自慢できるよ」と自分 age するお方である。 フルートも新入りのおれが取り返してきて當然ですよね。すいませんした。

ちなみに、この樂器を取り戻してくるクエストはもう一人ジラマドからも受注できるのだが、 報酬がすごい。 フィンは全盜賊系スキルレベル +1、パンテアは全魔法系スキルレベル +1(付呪も含む)、 ジラマドは全戰士系スキルレベル +1 といふ破格さ。 バレンジアの石拔きにしてもおいしすぎる。 クエスト自體もちょろっとダンジョンをクリアしてくるだけで簡單だし。 パンテアの横柄な態度も許せてしまひますよこれは。

いやあ、しかし、バレンジア関聯は 1 囘に收めようと思ってたのに全然無理だったぞ。 といふわけで次囘に續く。