When the Music's Over

音樂の話とゲームの話

bandcamp daily: September, 2021

昨日に續いて bandcamp daily のまとめ。どんどん行かう。

9 月 1 日の best contemporary classical は、全然コンテンポラリーでない 3 つが氣になった。 現代音樂はそれなりに好きなんだけど、マイナーすぎてリアルタイムのものはどんな潮流があって、どんな作家がゐるのかをさっぱり知らない。 どこで情報を集めればいいのかすらわからないレヴェルなので、どうしてもよく知ってる古いやつに目が向いてしまふ。 こんなことではいかんのになあ。

1 枚目は Alvin Curran の Flori Chiari, Flori Oscuri

Black Truffle からの再發で、もとは 1978 年のアルバム。51 分の曲が 1 つ入ってゐるだけなので、 レコードで買ふよりデジタル音源を買ったはうがよささう。レコードだと途中でフェードアウト、B 面フェードインだらうからね。 Curran といへば、個人的にはやっぱり MEV の一員なので、ソロ作品は知ってはゐるけど持ってはゐない人なのだが (他の面々、Frederic Rzewski や Richard Teitelbaum のアルバムも持ってゐない)、 このアルバムはシンセが曲の中心に据ゑられてゐるのと、序盤のジャジーなピアノとで、かなり好み。機會あったら買はう。

2 枚目は Apartment House による John Cage Number Pieces

John Cage は 4′33″ ばかりが有名だが、 ライヴ・エレクトロニクスやテープ音樂、プリペアド・ピアノのための曲など、 すばらしい作品が山ほどある。 このアルバムで Apartment House がリアライズした數字のみを曲名とする number pieces は晩年の作品群で、 タイトルになってゐる數字は、パート譜がいくつあるかを示すものでしかない(から、同じ數字を持つ曲が複數ある)。

これは 4 枚組で、number pieces の中から中ぐらゐのサイズのアンサンブルで演奏できるもの(5 ~ 14)をすべてやってくれてゐる。 number pieces は全然知らないので、ありがたくはあるんだけど、ドローンっぽいのばっかりだあ。 どうせならもっと派手なやつがいいな…。

3 枚目は Bernard Parmegiani の Stries

Parmegiani といへば、近年はパリの Transversales からリイシューが積極的に行はれてゐる印象。 もちろん、これまでにもいろんなレーベルから作品は出てゐて、好きな作家でもあるんだけど、いまいち全容が把握できない。 現代音樂の作家って、クラシックと違って全集みたいなのが出ることはほぼないのに多作だから (超有名人の Boulez や自分で作品をリリースできる力があった Stockhausen レヴェルでないとない)、 時系列に沿って作品を把握するのが難しい。 電子音樂の人の中では Parmegiani はかなりの大家だが、それでも知らないものが毎年ばんばんリリースされてる氣がする。

Parmegiani で一番好きなのは、やっぱり當時のポップスをコラージュしまくった 1968 年作品 Pop'eclectic

今囘のこれは、かつて INA/GRM から一部がリリースされてゐただけの作品の全長版。 さういふのをフルでリリースしてくれるのは大變にありがたい。

9 月 2 日の the acid test, august 2021 で氣になったのは 2 つ。

1 つは Toad Blood とやらの同名アルバム で、何が氣になったって、 下部のタグのところに「dungeon synth」って書いてあったから。 なんだよ、ダンジョン・シンセって。

でもこれ、聽いてみたら確かにダンジョン・シンセって言葉がぴったり。 だって、Wizardry とか、ああいふ古いダンジョンクロールゲーにぴったりな音なんだもん。 かういふの、ヴェイパーウェイヴのサブジャンルにあったやうな…。

もう 1 つはもちろん Mike Cooper の Cane Fire

Mike Cooper は 60 年代から活動を續ける大ベテランだが、初期と現在とでやってゐる音樂が全然違ふ。 初期は、60 年代に珍しくない、カントリー・ロック、あるいはフォーク・ロックをやってゐたシンガーソングライターだったのだが、 80 年代あたりからジャズとポリネシアン音樂(ハワイアンな感じのあれ)に傾倒し始め、 と思ったら、いつの間にか音響派ギタリストとしか呼びやうのない作品ばかりリリースする人になってゐた。 しかも、これがどれも滅法すばらしい。

Mike Cooper に關しては、またいずれ機會があれば詳しく書くとして、 今囘はこれまでも Mike Cooper のアルバムをいくつもリリースしてきた Room 40 から、 Cane Fire といふドキュメンタリー映畫のサントラがリリースされた。 映畫自體は昨年のもので、ハワイはカウアイ島の過去と現在を描いたものらしい。 なるほど、ハワイなら Mike Cooper はうってつけの人物だ。 どの曲もコンパクトにまとまってゐるが、Mike Cooper のいろんな側面が凝縮されてゐて、 Mike Cooper がどんな音樂家なのかを知るにもよいアルバムだと思ふ。

9 月 2 日の features はなんと The Mystery of Cyber-Occult Maestro Henry Kawahara と題したヘンリー川原の『電脳的反抗と絶頂:エッセンシャル・ヘンリー川原』特集!

おいおい、やべーの持ってきたな。すげーな、bandcamp daily は。 ヘンリー川原については TURN柴崎祐二さんによる「90 年代オカルト・ミュージックの極北、ヘンリー川原の世界が今蘇る」と まさにこのアルバムをリリースした EM Records のオーナー江村幸紀さんによる「立体音響と 90 年代のイルカ、ヘンリー川原論考(時代考証資料編) 」に詳しいのでそちらを讀んでもらふとして(特に後者は誰がそこまで詳しい解説を望んでるんだ?ってレベルのすさまじい論考)、音樂については、先入觀なしで聽くと、それほどオカルトでもサイバーでもない氣がする。 面白いことは面白いし、ダウンロード版よりずっとトラック數の多い CD 版も氣になる。それに、なんたって EM Records からのリリースだし。 でも、買ふかどうかはまだわからない。

9 月 3 日は best beat tapes。 beat tape ってのはインスト中心のヒップホップで、大抵はちょっと聽いてパスしてるんだけど、 今囘は MentPlus の UndeniableSVRS の同名アルバム がよかった。特に後者は發賣元のレーベル Fuck Tapes が氣に入ってしまって、これまでリリースされてるやつを全部買ってしまった。まあ、ひとつ 0.5 ポンドしか拂ってないんですけど。

9 月 8 日の The Best Jazz on Bandcamp: August 2021 はなんと 16 枚ものアルバムが紹介されてゐて、チェックするだけで大變だった。氣になったのをいくつかピックアップするに留める。

Ishmael Ensemble の最新作 Visions of Light は、ジャズとエレクトロニカを融合させたやうな、前作 A State of Flow の発展型と云ってよからう。 詳しくは ele-king にレビューがあったので、そっちを讀んでください。 とはいへ、かういふジャズが斬新かといはれればそんなことはなく、20 世紀末の時點で Rob Mazurek が Chicago Underground Duo なんかでやってたからなあ。當時から今に至るまで、Rob Mazurek がすごすぎて、こっち系はよっぽど好みでない限り買はない。

Adi Meyerson の I Want to Sing My Heart Out in Praise Of Life(なんで Of だけ大文字から始まってんの…)は、ジャズとしては普通なのだが、2 曲目に日本語でかぼちゃへの熱い思ひが語られてゐてくすりとしてしまった。

Trondheim Jazz Orchestra & Ole Morten Vågan の Plastic WaveBalimaya Project の Wolo So はどちらもビッグバンドもの。 前者はまあ普通のビッグバンドものだが、おれにとっての普通のビッグバンドものは Count Basie だったり Glenn Miller だったり、あるいはちょっと時代を下って Gil Evans だったり Quincy Jones だったりではなく、East Asia Orchestra だったり Willem Breuker Kollektief だったり、渋さ知らズオーケストラだったりなので、これもさういふやつ。新しさはないけど好きなんだから仕方ない。

後者はマンデ人が中心になってゐるバンドらしく、われわれがアフリカと聽いて安易に思ひ浮かべてしまふ、多彩なパーカッションを軸としたジャズ。 最後の曲なんか見事なアフロビートでめちゃくちゃかっこいい。 アフロビートものだけでなく、どの曲もパーカッションが複雑かつ輕やかにフィーチュアされてゐて、音樂を形容する言葉ではないが、實にカラフルな印象。 パーカッションでこれほど豊かな表現をしてゐる音樂は珍しく、聽いてゐるだけでウキウキする。

9 月 9 日の album of the day は コロンビアのデュオ、Jaguar のデビュー作 Madremonte

これ、ググるといくつか日本のレコード屋に入荷豫定なのがわかるのだが、どこもかしこもこれは最高! コロンビアのデュオによるデビューアルバム! サイケデリックなサルサからタイトなクンビア・ディスコ、チャンペータのグルーヴ、ズークの祝祭性などが混然一体となった超絶ダンサブルな一枚!と書いてあるのが笑ふ。 たぶん、ディストリビュータが考へた煽り(といふか、bandcamp の紹介文にあるa debut album that veers between psychedelic salsa, taut cumbia-disco and zouk party jamsあたりを譯したもの)をその儘採用してるんだらうけど、殘念ながらそこまでダンサブルではない。 實際、南米のダンス・ミュージックが混じり合った感じなのは面白いが、別に革新的なわけではないため、そこまで購買欲はそそられない。

Together Again は Truth Revolution Records によるコンピで、いろいろな有名クラシック曲をジャズにしたもの。

ジャズは要するにテーマ(といふ名の曲の構造の提示)とアドリブさへあれば成立するから、テーマが何でもいいのはわかってゐたが、クラシックもしっかりジャズになるんですねえ。 まあ、Black Sabbath ですらジャズにされるぐらゐだもんな。クラシックぐらゐちょろいか。 Debussy の Clair de Lune みたいに、さっぱり元曲がわからないやうなのもあるが、どれも面白く仕上がってゐる。 Stravinsky の The Firebird からは 2 曲も採られてゐるが、同じプロデューサーが手掛けてゐるのに氛圍氣は全く違ったりして、いろんなやり口があるものだと感心させられる。 ちょっと目を向けるものを變へただけでジャズがまだまだ面白い音樂だと思はせてくれる好盤。

9 月 13 日の features は Kraig Kilby のインタヴュー

この Kraig Kilby といふ人は、1973 年に Herbie Hancock の Head Hunters を聽いてぶっ飛び、 それに憧れまくってなんと Headhunters(バンドのはう)のベーシスト Paul Jackson およびドラマー Michael Clark と 1977 年にスタジオでセッションし、 そのときの録音を元に 2006 年までかかってアルバムを完成させ、アルバム Satori をリリースした、 かなり氣合ひの入った Headhunters フォロワーである。 この度、めでたくレコードで再プレスのを記念してのインタヴューなんだけど、肝心のアルバムのはうはあんまり Headhunters してないんですよね…。

9 月 14 日の album of the day は Common の新作、A Beautiful Revolution (Pt 2)

めちゃくちゃよくてすぐ買ってしまったやつ。昨年 Pt 1 が出てゐるので、これはその續篇だが、かういふの聽くと、やっぱりヒップホップの有名所をちゃんと履修しないとなあ、と思ふ。 でも、周りにヒップホップに詳しい友人もゐないし、そもそもヒップホップってのが歌詞が理由で殺し合ひの抗爭が勃發したりする、おれにとって理解に苦しむ文化である。 音樂に不要なものを持ち込むなよ…。

この Common はデビューが 92 年でアイス・キューブとビーフしたりもしてるから、まあかなりのヴェテランである。グラミー賞 3 囘も取ってるし。 まあ、そんな人のアルバムを初めて聽いたんですけど、いやいや、アフロビートとか入っててかっこいいぢゃん。ヴェテランだからオールドスクールな感じなのかと思ったけど、びっくりしてしまった。 今さらひとつのジャンルを一から勉強するのはとても億劫だが、やっぱり勉強しないとなあ。 しかしこれ、リリースが billboard japan でも記事になるほどなんだけど、billboard japan ってこんな偉さうな記事書くんですねえ。笑っちゃったよ。 f:id:nomoneynohoney:20211108151540p:plain

9 月 14 日の label profileThree Lobed Recordings の 20 周年を祝った記事。

Three Lobed は昔から世話になってゐるレーベルなので、bandcamp にあるのも當然知ってゐたし、ロゴに使はれてるフォントが、うちで使ってるフォントと同じなのも知ってゐるが、20 年もやってるのはちょっと驚いた。 おれが Three Lobed の出すレコードを買ひ始めたのは GHQ のアルバムを出した頃だから、2006 年あたりのはず。それでも 15 年前なんですねえ。

記事ではいくつかのアルバムが紹介されてゐるが、やっぱり個人的には GHQ を推したい (ホントは Jack Rose についても語りたいが、Three Lobed から出てる Jack Rose の作品は他レーベルから出たやつの再發もあったりするので、別の機會に譲る)。 GHQ は Marcia Bassett、Pete Nolan、そして Steve Gunn の 3 人によるトリオだが、 Marcia Bassett がぶっちぎりにサイケな人で、この 3 人のうち未だにおれが追ひかけてゐるのは Marcia Bassett だけである。 Pete Nolan のアシッド・フォーク的な路線も、Steve Gunn のブルーズ路線も好きは好きなんだけど、Marcia Bassett のヤバさがひとつ拔けてるんですよね。 どのアルバム聽いてもどサイケだもん。

GHQ は、その Marcia Bassett のサイケ加減がいかんなく發揮されたラリパッパバンドで、Marcia Bassett のソロと違ひ、Pete Nolan のフォーク要素および Steve Gunn のブルーズ要素が加はってゐるのが持ち味。 Marcia Bassett のソロや Zaïmph 名義のものはドローンとノイズが主體なので、それに比べればギタリストがゐる GHQ はまだわかりやすい、はず。 サイケと一口に云ってもいろんなサイケがあるが、かつて The Tower Recordings のことを書いたときにも述べたやうに、酩酊っぷり、へべれけっぷり、いや、もっと云ふなら廃人っぽさでは、The Tower Recordings とこの GHQ が雙璧だと思ふ。

どのアルバムもすばらしいが、ここはやっぱりジャケが一番かっこいい Crystal Healing を推しておかう。 このアルバム、豫約限定で CD がついてたんだぜ~と自慢するつもりだったんだけど、bandcamp で買ふとその中身もしっかりついてくるのね…。 唐突に Pelt の新作がリリースされたりもしたし(もちろん Jack Rose はゐないけど)、これからも MV 關聯のリリースは買ふだらうから、健在でゐてほしいレーベルのひとつ。20 周年おめでたうございます!

9 月 17 日の features その 1 は Robert Aiki Aubrey Lowe による Candymanサントラ

Robert Aiki Aubrey Lowe は Lichens 名義でも活動するモジュラー・シンセの使ひ手だが、 モジュラー・シンセ使ひの中ではサイケ度の高さが特徴的。 それも、Popol Vuh 的なサイケさで、ニューエイジ要素が強いので、おれはあまり積極的に聽かない(もっとぐにょぐにょしてたりバキバキしてたりするのが好きなので)。

この Candyman もさうした色合ひが強くはあるが、 サントラといふことで曲が短い所爲なのか、それともホラー映畫だからなのか、 これまでの Robert Aiki Aubrey Lowe の作品とは違ひ、どんよりと暗い不氣味さが際立つ。 それでゐて、聲とモジュラーの融合といふ、Robert Aiki Aubrey Lowe の持ち味も發揮されてゐるのが面白い。 8 曲目とか、サントラだと知らなければ普通のモジュラー曲だが、サントラだと知って聽くと怖さを引き立てる音に聞こえるから不思議なものだ。 映畫を見たはうがこのアルバムは樂しめるだらうが、ホラー映畫を見に行く氣にはなれないから、おれにはこのサントラを存分に味はふことができなさうなのは少し殘念 (でもホラー映畫には全く興味がわかない)。

9 月 17 日の features その 2 は Shackleton 特集。 昨年リリースされた Waclaw Zimpel(ポーランドのクラリネット奏者で、ソロでも面白い作品を出してゐる)とのデュオ Primal Forms は Shackleton の特徴的なドラム(トライバルな音ばっかり使ふ)と、Waclaw Zimpel による樣々な生樂器の演奏が見事に調和して Shackleton の新たな地平を感じさせてくれた傑作だったが、 今囘は新譜 Departing Like Rivers のリリースに伴った特集。 Primal Forms を經たことで表現の幅は廣がってるなと思ふが、いかんせん 1 曲しか試聽できないのではなんとも云へませんね。

9 月 17 日の album of the dayKondi Band の 2nd、We Famous の紹介。

Kondi Band といへば、2016 年のデビュー EP Belle Wahallah のドープさには度肝を拔かれたものだが、こちらは 4 年ぶりの新作。 今作も Sorie Kondi によるトライバルな親指ピアノの響きと歌唱と DJ Chief Boima によるハウスの混淆っぷりは見事だが、前作に比べるとドープさは控へ目で、 爽やかさ、陽氣さが強い。 もともと、親指ピアノの響きは祝祭的イメージが強いため、それを活かした方向に振り切ってゐるとも云へやう。 個人的には前作のはうが好みだが、アフリカの音樂って先入觀の所爲なのかアフリカ要素が前面に押し出されるのに、Kondi Band はさうしたあざとさみたいなものがあまりない貴重なバンドなので、これからもリリースを續けてほしいものだ。

9 月 24 日の label profile は Heimat der Katastrophe のダンジョン・シンセ特集

9 月 2 日の acid test でもダンジョン・シンセのアルバムは紹介されてゐたが、 こちら Heimat der Katastrophe はダンジョン・シンセに特化したレーベルで、2017 年からダンジョン・シンセものばかりをリリースしてゐる。 どれもカセットリリースなのも特色の 1 つで、ジャケといふか、カセットと一緒に入ってるあの厚紙もかなり凝ったデザインで痺れる。 まあ、どれもファミコンの BGM みたいなもんなので、買ふかって云はれたら買はないんだけど、 専門レーベルがあるほどのジャンルだとは知らなかった。 日本人のリリースもあってびっくり。

9 月 24 日の lists は、新譜を出したばかりの RP Boo、Jana Rush、DJ Manny による、フットワークの紹介

ジューク/フットワークといふジャンルが確立されてからもう何年にもなるが、實はおれ、フットワーク大好きなんですよ。 何がいいって、踊りがいい。だってあれ、JB ぢゃん。 フットワークと呼ばれるダンスは JB が 1960 年代からずっとやってゐたものだ、とおれは勝手に思ってゐるが、 音樂としてのフットワークは JB とは全く違ふ、2 つのテンポを行き來する、忙しない音樂だ。 おれが落ち着きのない人間だからなのか、この忙しなさがたまらない。

どれもこれもかっこいいのだが、最新の RP Boo はタイトル通り establish されすぎてて初心者にはわかり辛いと思ふので、2013 年のデビュー作貼っときます。 これももちろん最高だが、RP Boo の最新アルバム、Jana Rush の最新アルバムともに初期フットワークとは比べものにならないほど進化/深化してゐてすばらしいので、いいなと思ったら是非(DJ Manny のは特に新しさを感じなかったけど)。

9 月 27 日の features はまさかの Henry Threadgill 特集

確かに、2016 年に Zooid 名義の In for a Penny, In for a Pound でピュリッツァ賞を獲ったのは記憶に新しいが、Threadgill っつったら、Anthony Braxton や Art Ensemble of Chicago の面々とともに AACM を立ち上げたおじいちゃんですよ。 ジャズ・ファンなら紹介されるまでもなく名を知ってるビッグネームで、今でも Zooid で元氣に活動してゐるが、まさか新譜を出すからって bandcamp で特集されるとは…。

9 月 29 日の album of the day は Hayden Pedigo の Letting Go

記事にも書かれてゐる通り、アメリカのフィンガーピッキング・スタイルによるギターもので、 John Fahey や Robbie Basho、新しめなら Jack Rose や James Blackshaw の流れに屬する感じのあれ。 このスタイルの音樂はかなり好きなんだけど、おれが好きなのは John Fahey とか Jack Rose みたいにブルーズ色が強いやつなので、 ブルーズ感があんまりないこのアルバムは、そこまで好みでもない。 でもまあ、かういふアーティストが出てきてくれるのは嬉しい。

9 月 29 日の best dance 12”s はタイトル通りテクノやハウスの EP およびシングルをずらずらっと紹介。 どれもこれも紹介されるだけあって結構いいやつばっかりなのだが、いかんせん EP やシングルってやつは買ふ氣がしない。殘念。

9 月分は以上!