When the Music's Over

音樂の話とゲームの話

purchase history October 2021

まめにスターつけてくれる hiroshi-gong さんがいつも月末に買ひ物リストを公開されてて、 今月は Black Truffle から 3 枚も買ってらっしゃるのだが、どれもおれがスルーしたやつ!  同じレーベルに目を向けてゐても、かうやってちょろっとずれてるのが面白い。 なんなら、Old Million Eye も Pelt も Arushi Jain も知っててスルーしたやつだし、 Richard Youngs のアルバムでおれが一番好きなのは Beyond the Valley of the Ultra Hits だ。

Old Million Eye と Arushi Jain は單に好みに合はなかっただけだが、Pelt は昔から好きなバンドで、 アルバムも何枚も持ってゐるのだけど、やっぱり Jack Rose がもうゐないって思ふと、買へなかった。 ただ、入手困難だった旧譜が bandcamp で簡單に買へるやうになったので、 そっちは暇を見てちまちま集めたいなと思ふ。

閑話休題。でまあ、それを見て、おれの買ひ物リストも晒してみようかな、と思った次第。 bandcamp daily でチェックしたくせに買ってねえぢゃん!みたいなのが多量にあるから、やりたくないんだけど…。 まあ、一月ぐらゐならいいかな、と。

かつてなら、レコードあるいは CD で持ってゐたい!と意地を張ってゐただらう Pelt の音源すら bandcamp でいいや、 と思へるぐらゐに bandcamp でデジタル音源を買ふことに抵抗がなくなったので、 今年は bandcamp でけっこう買ってゐる。だって安いんですよ…。 正直、要らない CD は處分して bandcamp で買ひ直したいぐらゐ。レコードは賣らないけど。

今月だけでもこれだけ買った。

以上のものはどれもデジタル音源。いやー、安い。 デジタルだとアホみたいな送料に惱まされることもないし、 bandcamp のコレクション欄が埋まっていくのも樂しい。 Sote をまとめ買ひしたのは twitter にも書いた通り Opal Tapes から 20% ディスカウントのクーポンがきたからだが、 ついでに今年の始めにも別のレーベルから新譜が出てゐたことに氣づいたので、それも買ってしまった。

Mattia Coletti はふと名前を思ひ出して、Moon は日本のどっかの店が仕入れてくれたら絶對に買ふぞ! とリリース時から氣にしてゐたのに、どこも仕入れてくれず忘れてゐたアルバムで、 ひょっとして今なら bandcamp で買へるのでは?と思って見つけたやつ(調べて知ったけど、タワレコで CD 買へますね)。 前作 The Land は多分 CD 持ってるんだけど、どこ行ったかわかんないし、 探すのも面倒だったからついでに買った。 Mattia Coletti、唯一無二のものを持つギタリストだと思ふから、もっとアルバム出してほしい。

なほ、上述したもの以外は、bandcamp daily でチェックして放置してゐたものとか、すぐ買ったものとか。 今月 bandcamp に注文したフィジカルものは eden ahbez だけっぽい。これね。

あとは、タワレコで 2 枚。

  • Primal Scream: Screamadelica、4401 圓
  • Ìxtahuele: Dharmaland、4221 圓

Primal Scream のは、30 周年記念盤ピクチャーディスク。 正直、ピクチャーディスクはあんまり好きぢゃなくて、だいぶ買ひ澁ったのだが、 20 周年のときの赤いレコードを買ひ逃したので、仕方なく購入。 20 周年のやつはリマスターがすごくよかったので、まあこれもきっと音はいいでせう。

Ìxtahuele はずっと買はずに濟ませてゐたのだが、eden ahbez の記事も書いたし、 買はないわけにいかなくなったので、green vinyl を手輕に注文できるタワレコにした。 でもこれ、ちゃんと入荷するのかなあ。

ディスクユニオンでもいくつか。

  • Phew: New Decade、3630 圓
  • 高柳昌行: Dangerous、2750 圓
  • Jim O'Rourke: Shutting Down Here、2695 圓
  • Koma Saxo: Live、2541 圓
  • David Behrman: Viewfinder / Hide & Seek、3300 圓

これ、2 囘の注文をまとめたもので、今月始めに Phew と高柳さんのアルバムを買ひ、 月末に下 3 枚を買った。 どっちも目當ては 1 枚だけで(最初は Phew の新譜、次は Behrman のアルバム)、 そのあと送料無料にするために付け足しただけ。

Phew の新譜は先立って公開された曲(Into the Stream)がめちゃくちゃよくて、すぐに注文してしまった。 長らく「聲」の人だった Phew が、何年か前から電子音に傾倒してゐたのは知ってゐたのだが、 Phew の聲ってかういふ音樂のためのものだったんだ!と改めて思はされるぐらゐ、 聲と音樂の空氣がマッチしてゐて、のめり込まされる。傑作。

高柳さんのはまだ聽いてないので何も云へない。まあ、91 年の録音ってだけで間違ひないでせう。

Behrman は電子音樂作家の中で、個人的には好きな人トップ 3 に入るぐらゐの人なので、 そのうち記事を書かうと思ってもゐるのだが(ずっと下書きが眠ってゐる)、未だにちょこちょこ音源がリリースされるのが嬉しい。 2005 年に My Dear Siegfried が出た頃はほとんどのアルバムが品切れといふ名の廃盤状態だったのに、 今や On the Other Ocean は再發されたし、 Wave Train もちまちま Alga Marghen がリプレスしてくれる。 2017 年には Music with Memory が發掘されて Alga Marghen から出たし、 去年も Black Truffle から She's More Wild... が發掘された (もちろんすぐ買ったが、これは期待はずれだった)。 で、今年また Black Truffle から出たのがこの Viewfinder / Hide & Seek だ。

中身は、かつてリリースされた Unforeseen Events に入ってゐたのとは違ふ日の Unforeseen Events リアライズが 2 つ。 2002 年のインスタレーション作品が 1 つ。 まあ、なんにせよ、Behrman のファンとしては買ふしかなかった。

一緒に注文した O'Rourke と Koma Saxo はどっちもアウトレットで安くなってたやつ。 O'Rourke はもともと買ふつもりだったので安くなっててラッキーだったし、 その儘アウトレット漁ってて見つけた Koma Saxo は好みにドンピシャな賑やかフリージャズだったのでちょっと聽いただけで購入決定。 7 インチつきのもアウトレット落ちしてゐたが、だいぶ高かったのでスルー。 昔なら絶對 7 インチつき買ってた。 しかし、これどっちもちょっと前に出たばっかのアルバムだよな。 なんでもうアウトレットになってんだ。安く買へて嬉しいけどさ。

Amazon にも 1 枚だけ注文。

  • Common: A Beautiful Revolution (pt 2)、3218 圓

これ、bandcamp daily で知ったアルバムなんだけど、 こんなどメジャーな人、おれが買はなくてもいいだろ、とがんばってスルーしてたんですよ、しばらくは。 でも、あまりにかっこよくて頭から離れず、ある日、我慢の限界が來て注文してしまった。 ずるすぎるんだよ、こんなの。

以上、総額で $7 (US)、$8 (CAD)、€59、£12.5、26756 圓。4 萬ぐらゐ?  総額どれぐらゐ使ってるのか知りたくて記事にしてみたんだけど、今月はちょっと買ひ過ぎたかも…。 いやでも毎月これぐらゐ買ってるやうな…。 でもって、これだけ買っても、まだまだほしいものがわんさかある。ああ~。 使った額を知りたくないので、もうかういふ記事は書きません! たぶん。