When the Music's Over

音樂の話とゲームの話

La-Mulana

La-Mulana っていふゲームがあるんですね。 メトロイドヴァニアな遺跡探索ゲーム。 半年ほど前に 2 が出たんだけど、 La-Mulana そのものが最初に出たのは 2004 年だか 2005 年だか、その邊りのはず。 當時はパソコンのみのフリーウェアで、 MSX をバリバリに意識した作品だった。

その完成版が出たのは 2006 年だけど、 2011 年に Wii 版が、2013 年 4 月には steam 版がリリースされたんだ。 ばっちりリメイクされて。

セール待ちばかりで新作をほぼ買はない我だが、 La-Mulana は steam で出た頃から心を惹かれてゐて、 結局、8 月末には買ったらしい。 $5.1 だったみたいだから、リリースから半年經ってないのに 66% オフだったのかな?

ともかく、買って、案の定ドハマリしたんだよ。 メトロイドヴァニアといふことにはなってるんだけど、 謎解きがえげつないんだ。 そんなヒントでわかるわけねーだろ!とか もうそんなの憶えてないよ!とか、さういふのばっかり。 随所に仕掛けられたトラップも惡意に滿ち滿ちてゐて、 ちょっと氣を抜くと穴に落ちてだいぶ時間を無駄にさせられたりするわけ。

なのに、樂しいんだよ。 「こんなトコに罠仕掛けやがって! ばっかぢゃねーの! わははははは」 なんて笑ひながらプレイしてゐた。 いや、一人でやってて、そんなこと聲に出しませんよ。 でも、「クッソwwwwwwww」みたいな聲はつい出ちゃう。 匙加減がちょうどいいんだらうね。 バカスカ死ぬんだけど、「さうだよな、さう來るよな、さういふゲームだもん、知ってた」 みたいな氣持ちになるだけで、滅多にイライラすることはない (もちろん全くイライラしないわけではないけれども)。

で、steam 版が出たから、實績が追加されたんだけど、 取得率が低いやつは、軒竝み凄まじい条件なんだよ。 マップがかなり廣くて、 初囘クリアに 20 ~ 30 時間は平氣でかかるゲームだから、 謎解きや順路を憶えた上で、 ボスや殺意むんむんフィールド地獄聖堂をさくっと切り拔ける技倆も必要になる。

まあ、ただ面白いゲームだから、何度もやってればそれなりに上達する。 全く無理、といふ感じではないんだ。

ところが、ある NPC との會話をすべて聞く、といふ實績が 2 つもあって、 これはかなり複雑なので、きちんと計劃を立ててやらないと大抵はミスる。 システムは明らかになってるんだけど、計算するのはかなりめんどくさい。 でも、いつかは取りたいなあ、と思ひつつ、 とはいへやりたいゲームは次から次へと出てくるわけで、 やらずにゐるうちに、2 が出てしまったわけだ。

例によってセール待ちだから 2 はまだ買ってないんだけど、 ふと氣が向いたので、その實績をとるためのチャートづくりを始めた。

いやあ、一週間ぐらゐかかってしまった。 久しぶりにやったけど、やっぱり面白いねえ。 音樂も實にいい。 すべからくゲーム音樂はかうであってほしい、とまで云ふと云ひすぎかな。 グラフィックスも凝ってる。 古臭いと思ふ人もだってゐるだらうけど、 床や壁が繰り返しで單調にならないやうに工夫されてたりするんだよね。

お蔭で、すっかり忘れてしまった謎解きも、途中で投げてゐた地獄聖堂も、 なんやかんやでクリアして、實績もちゃんととれた (全實績とれたわけぢゃないので、もうちょっとやるけど)。

その成果がこれだ。

日本語より英語のはうが情報が揃ってゐるので、 それらを參考にしてたら英語で書く羽目になってしまった (日本語譯してもいいけど超めんどくさいし、古いゲームだからあんまりやる氣はない――追記:結局すぐ譯しました)。 あまり縁のない google spreadsheet まで使って。

しかも、別に縛りプレイしようと思ったわけぢゃないのに、 會話をすべて聞くためには縛るしかなくなっちゃって、 結果的にえらく取得アイテムが限られるプレイになってしまった。 いやまあいいんだけどさ、ノーマルでやったし (竝行してハードモードでも進めてたけど、 實績条件を勘違ひしててクリアしたのに一からやり直さなくてはならないと發覺したのは内緒だ)。

もう 2 が出てだいぶ經つし、今さら 1 の實績とか云はれてもねえ、 と大抵の人は思ふんだらうけど、いいぢゃん。 作りたかったんだもん。 2 が面白かったから 1 もやってみよう、なんて人だってゐるかもしれないしさ。 何にせよ、けっこうな作業をやり終へたので滿足ですわ。

じゃあ我、寢ますね。