When the Music's Over

音樂の話とゲームの話

Dungeons of Dredmor #1

最近やってゐるゲームの紹介をする。 Dungeons of Dredmor といふ、2011 年 7 月發賣のゲームだ。 通称は「眉毛」。 DLC は 3 つあり、最後のものは 2012 年 8 月に出てゐる。 Gaslamp Games といふ會社がデベロッパー兼パブリッシャーなのだが、 どうやらこの會社、もう動いてゐないらしい。 たまにセールを行ってゐるから、完全に潰れたわけでもなささうではあるが。

お値段は DLC 全部入りでなんとたった 698 円と實にお安い。 セール時だと半額で買える。

購入履歴を確認したところ、ゲームそのものは 2011 年末に、 最後の DLC も出てけっこうすぐに買ってゐる。 今まで積んでゐたわけでもなく、30 時間ほど遊んでから、なんとなくやめてしまった。

それなりに面白いゲームであったことは憶えてゐたので引っ張り出してきたのだが、 思ったよりずっと大變なゲームであった。

なんたって、憶えることが山ほどある。 チュートリアルは當然あるが、さして役に立たない。

まづ、ゲームを始める際に自分の使うスキルを 7 種類選ぶ。 ちなみに、スキルは DLC を導入した状態だと全部で 51 種類もある。

51 種類なら大したことない、と思はれるだらう。 しかし、わざわざ「種類」と書いてゐる通り、1 種類のスキルは 全部で 5 ~ 6 段階にわかれてゐる。 つまり、最低でも 255 個のスキルがあるわけだ (下の画像の左端のアイコンが「種類」を表してゐて、 その種に屬するスキルがそれぞれのアイコンの右に並んでゐる)。

dungeons of dredmor, an example of skill set

レベルが上がるごとにスキルポイントは 1 ずつもらえるので、 レベル 43 になれば、どんなスキル構成であらうと、全て使へるやうになる (最高で 7 種× 6 段階で 42 スキルポイントが必要)。 6 段階目はレベル×にならないととれない、などといふことはなく、 最初の 6 ポイントで特定のスキルをいきなり 6 段階とることだってできる。

が、スキルの説明文が實にわかりにくいといふか、ふわっとしてゐるのである。 例へば、おれがメインで使ってゐるスキルの 1 種、 Necronomiconomics の 2 段階目は Nightmare Curse といふスキルなのだが、 この説明文は以下のやうになってゐる。

The dreaded Shobastian Nightmare Curse causes your enemies to fall into a blissful slumber. Meanwhile, their brains are beset by Eldritch Things who cunningly replace their internal thinkmeats with the Bees of Evil. Caution; exposure to Bees of Evil may prove to have toxic side effects to the caster.

恐ろしい Shobastian Nightmare Curse は敵を仕合せな眠りへと誘ふ。 と同時に、そいつらの腦は Bees of Evil によって thinkmeats(註:たぶん腦味噌のこと)を抜け目なく置き換える Eldritch Things に取り囲まれる。 注意:Bees of Evil に曝されると、術者は副作用として毒を受けることになる。

敵が眠るらしいことはわかる。が、Bees of Evil が腦味噌を置き換えるとはどういふことだ???

實際に使へばわかることだが(逆に云ふならば、使ふまでわからない)、 このスキルは敵を眠らせ、かつ DoT を与えるものだ。 しかし、その眠りや DoT が何ターン續くのか、といった具體的な説明はないし、 ダメージ量はまちまちで、使ふたびに違ったりする。 また、副作用は toxic と書いてあるが、mana の最大量および回復量が減る。 ゲーム中に毒の概念もちゃんとあるのに、毒ダメージを受けるわけではない。

上に、毒の概念もあると書いたが、 このゲームに設定されてゐるパラメータも莫迦みたいに多い。

dungeons of dredmor, stats

ご覽のとほり、ステータス画面には數字がずらり並ぶ。 ダメージの種類だけでなんと 16 個もある。 それに加へ、Primary Stats と Secondary Stats があるといふ念の入りやう。

なんでこんなにたくさん設定したの?

さらに、クラフトもできる。 しかも、smithing、tinkerer、alchemy と 3 種類も!  レシピも山のやうにある。 ちなみにスキルを取得してゐなければ、最低レベルのクラフトしかできない。

いや、あのねえ、ホント、詰め込みすぎだから。 しかも説明も不充分すぎ!  クラフトするのにそれぞれに對應するスキルを最初の時点でとっとかないとダメとか知らんわ。 大體、最初にスキルを選ぶ時点で、そのスキルがどんなスキル群を内包してゐるのかもわからんし。 どれとってええかわからんやろ、そんなん。

と、ハッキリ云ってだいぶ不親切なゲームなのだが、 なんだかんだでずるずるやってゐる。 ダンジョンもののローグライクとしては充分に及第点以上だし (まあ、ローグライクといへば本来はダンジョンものに決まってゐるのだが)、 ほとんどマウスのみで操作できる樂ちんさもいい。 せっかくだから、多量に用意されたスキルも試してみたい (上位のスキルはやはり強いので、使へるやうになると樂しい)。

如何せん、情報不足の所爲でとっつきにくくはあるが、 しばらくこれを遊んでみたいと思ってゐる。 マイナーなゲームなので、日本語の攻略情報は非常に少なく、 ちゃんとしたガイドを書いてやりたい、といふ思ひもある。

といふわけで、ここにはちょいちょい感想などを書いていきたいと思ふ。 取り敢へずはクリアを目指したい。 尚、現在まだ 15F 中の 7F に入ったところである。 先は長い…。